小学校の時、これも話題の完食指導の一つだったのか、担任が妙な事をやりだした。
クラス全員の名簿を貼り出して、給食を残した人には×が付けられるというものだった。
縦軸には日付、横軸には名前が書いてあり、その日、何か一つでも残すと×が付けられた。
しかも1ヶ月分が貼り出されている。
しかしただ名前の欄に×を付けられるというだけで、罰則とかは何もなし。
担任がそれを提案してきた時、当然クラスはビミョーな雰囲気になったが、
わりとベテランだった女性教諭の担任は、ニコニコして
「とりあえず1ヶ月やってみましょう」と言う。
先生の言う事だし、罰則があるわけでもないし…と納得いかないながらも、みんな黙って従った。
ちなみに、その日の日直が、みんなが給食を片付けるのをチェックして、残した子には×を付ける事になった。
しかしこれが始まってみると、何だかすごく不愉快だった。
給食を残しただけで名前の欄に×を付けられるのも嫌だし、
給食を片付ける時に、日直にジロジロ見られるのも嫌だった。
特に完璧主義的な優等生タイプの子たちは、自分の名前に×が付くだけでも、本気で嫌だったらしく、
給食を全く残さない様になり、一時的にでも、給食を残す量は減っていった。
しかし、10日くらいたった頃、トラブルが起きた。
その日、給食を残してないのに×を付けられた人が続出したのだ。
しかも完食を続けていた優等生タイプの子たちばかりだった。
みんなびっくりして調べてみたら真相はこうだった。
その日のデザートはフルーツポンチだった。
フルーツポンチを、きちんと完食しても皿には汁が残った。
その汁を捨ててるのを見た日直が、名簿に×を付けていたのだった。
よって残り汁なんか気にせず皿を重ねるような、いい加減なタイプは×を付けられず、
きちんと残り汁を捨ててた優等生タイプの子たちばかりが×を付けられたのだった。
これで優等生タイプの子たちの怒りが爆発した。
「給食を残さなくても×付けられるなら完食する意味ないじゃないか!」と。
しかも一部の女子が、その日日直だったAちゃんを
「なんでよく見ないで×付けたの!?」と責めた。
Aちゃんは多少融通聞かないけど、真面目でしっかり仕事する子だったのに。
次の日、担任は何だか神妙な顔で、「名前を貼り出すのは止めにします」と言い、
名簿は撤去され、一応騒ぎは収まった。
ただただ不愉快だし、クラスの和が乱れるしで何の意味もない完食指導だったと思う。
こんな地味な嫌がらせ(?)をいい方法だと思い付いた担任の神経がわからん。
>716
細かいところは日直に丸投げっていうのがね。おそらく名簿に×付けすること以外ロクに考えてなかったんだろうね。