223:名無しさん@お腹いっぱい。:2015/02/06(金)13:00:05.22.net ID:???
ちょっと待ち時間の間投下。
約10数年に渡る話。
十数年前に嫁が浮気、当時5歳の娘と離婚届を置いて浮気相手と逃げた。
八方手を尽くした挙句、浮気相手と海外にトンズラした事が分かった。
娘もなんとなく察したようで、元嫁に対する未練や文句を一切言わず、俺と俺両親の生活を覚悟したのもこの時。夜中に布団の中で声を押し殺して泣いてる姿を見何度か見ているが、自責の念で気が狂いそうだった。
俺は仕事を辞め、自営を始めた。無論娘との時間を増やす為。
でも親が考える程子は弱くなかったんだ。
娘は明るくスクスクと育ってくれた。友達にも恵まれたと思うが、1年、2年の学校の先生との出会いが大きかったと思う。
娘はとにかく思いやりのある優しい子に育ってくれたんだ。俺の小学生の時にはあり得ない話だが、月に一度か二度位は学校の色々な友達からお礼の手紙が届くほど。内容は全てムスメに助けられて感謝している、みたいなものばかり。
後で思うと、元嫁にされた史上最悪の仕打ちの裏返しだったのかもしれない。人にとことん優しくする事で娘は自分も幸せになれると言っていた。この時まだ10歳。
看護師になる!と、俺と俺両親の前で声高らかに宣言。
娘らしいと思ったよ。
中学に入ると夢へ向けて勉強するのと同時に、スポーツ係の部活にも打ち込み始めた。
朝練や夜遅くなる事も多かったが、俺と両親とでとことんバックアップ。この頃の俺たち家族の夢はイコール娘の夢だった。
毎日深夜まで勉強したおかげで、娘は県下一の進学校に入学。
そして相変わらずの勉強と部活の日々。
部活の方は県で一番になる事もあり、寧ろ勉強よりもこちらの方で地元では徐々に有名になっていった。
が、高三になる前に退部。周りの説得虚しく、彼女はあっさり辞めてしまったんだ。
理由は、学力が思いの外上がっていなかったから。
娘の中では看護師になるのが全てに優先していた。
寒さが日1日と厳しくなり、この年初めて出したコタツの中で家族四人温まりながら夕食後のテレビを見ていた時の事。
娘がふと呟いた。
「看護師になって、お爺ちゃんお婆ちゃん、お父さんを一生面倒見てあげるからね」
思わず泣きそうになったが、ギリギリのところで堪えた。と思ったら、お婆ちゃんが泣き出した。
私たちの事はいいから、将来は結婚して旦那さんと幸せな家庭を築きなさい、と言ったんだけど、頑なに拒否する娘。結婚なんか絶対にしない、と言い切った娘の顔を見て、俺は複雑な気持ちになった。
そして俺のそんな表情を察知して娘が言った言葉。
「別にお母さんの事があったからじゃないよ。単に育ててくれたお礼だよ」
階段を上って行く娘の後ろ姿を見ながら、もう涙を止めることは出来なかった。
この時の俺たちは、もう元嫁に対する怒りや憎しみなんかは無くなっていた。スクスクと育つ娘を見ているだけで心が穏やかになっていったのかもしれない。逆にこんなに優しい娘を産んでくれたことに感謝する事も一度や二度位はあったと思う。
娘の中で絶対的な夢であった看護師への憧れは、いつしか医者にまで昇華していたんだ。
「まさか受かるとは思わなかった」と謙遜していたが、確かに当時の成績ではほぼ奇跡に近かった。
そして娘は再び部活に入り、忙しい毎日を送ることになる。
通学に一時間以上かかるので、本意ではないが一人暮らしを進めたのだが、これも頑なに断られた。
そればかりか、就職しても一生この家から出て行かないと言っていた。
それをきいてまた泣くお婆ちゃん・・・
ただ産んだだけの元嫁に感謝は不要
地元のテレビ曲や新聞社からの取材。地元で一躍有名人になってしまったんだ。
現金なもので、殆ど話した事もない級友達が、さも昔からの親友であるかのように近付いてきたり、中学生の頃娘と付き合っていた等の噂話が一人歩きするようになり、俺としては歯がゆい思いをしていたのだが、
娘の「放っておけばいいじゃん、悪口言われてるわけでもないし」という言葉で収めていた。
実際、顔も覚えていない昔のクラスメートが家に訪ねてきても、娘は嫌な顔一つしていなかった。
この時点で俺は精神年齢で追い越されていたのかもしれない・・・・・
もうお爺ちゃんお婆ちゃんも年だから、あんま臨機応変に出来なくて。寧ろ娘の世話になることの方が多くなっていったような気がする。
それでも本当に仲の良い四人家族だった。娘のおかげで楽しい生活だったんだ。
だけどそんなある日、悪夢が突然起こってしまったんだ。
自慢の娘も皆の前で紹介したかったんだけど、部活でドタキャン。
まあ昼前から飲めや歌えやの大騒ぎ。実際歌は無かったけど。
俺も結構酔って気分良くなってた時に、近所のおばちゃんから「お客さんだよ」と声がかかった。
なのんきなしに事務所の入り口に向かうと、そこに元嫁が立っていた。
雰囲気はだいぶ変わっていたけど、俺は一目で元嫁と分かった。
一瞬頭の中が真っ白になった。酔っていたからなのか、心臓の鼓動が耳元で響いて妙に耳障りだったと覚えている。
元嫁は何かを言っていた。
「久し振り」なのかもしれない。「元気だった?」なのかもしれない。
でもそんな事はどうでも良かった。
無心であっけにとられていたはずの俺なのに、次の瞬間襲った激情。激情だよ。今思うと全くコントロール出来ていなかった。
俺は元嫁の手を引いて皆の前の壇上に立って大声で言ったんだ。紹介します!てな。
凍り付く事務所。
元嫁は深く深くお辞儀をすると、顔をハンカチで押さえながら慌てて出て行ったよ。
そのあと少しの間、記憶がない。
親しいご近所に苦笑いされながら「あれはちょっとキツイよ」と言われてから正気に戻った感じ。
その場はお爺ちゃん(つまり俺の父親)がうまくとりなしてくれて行事はなんとか終了。
皆帰った後に親父に横っ面殴られながら言われた。「今日お前がしたこと、娘に言えるのか?」てね。
憎いなんて感情、もう無くなっていたと思ったのに。
自分が情けないやらで訳分からなくなった。涙が滝のように出てきて、母親に慰められていた。
娘は何て言うだろうか?
俺の事を軽蔑するに決まっている。
父親として失格。もう口も聞いてくれないかもしれない。
真の意味で恐かった。恐怖だよ。大切なものを失う恐怖って、想像を絶するよ。
案の定、娘の怒り方は凄かった。泣きながらなんでそんなひどい事言ったの!てさ。
その後部屋に閉じこもって一晩出て来なかったよ。
娘、元嫁の事を何も覚えていないことがこの時分かった。顔も覚えていないし、兎に角何も覚えていない。もっと言うと、5歳以前のことは全く記憶がないんだと。
考えないようにした、忘れようとしていたら、本当に綺麗さっぱり当時の記憶が無くなったんだと。
また泣いたね。
5歳の女の子にどんなひどい仕打ちをしていたんだって。嫁が、じゃなくて、俺がね。父親として何か出来なかったのかなって。片親だとしても両親がいたから比較的俺には余裕があったはずなのに、てさ。
そう言われてしみじみと前日ひどい事をしたと思ったよ。娘がこんな風に考えていたなんて思わなかった。俺と同じだと思ってたけど、子供だもんね、元嫁の。親子だもんな。
「私はずっとずっとお父さんの子供だし、お爺ちゃんお婆ちゃんの孫だから」だってさ。これで十分だと思った。今ここに娘がいる、それだけで俺の人生上出来だよ、てさ。
娘の人格形成を構築したのはお前と両親なのだから、もっと自身を持ったほうがいい
あれから俺たち家族はいつも通りの毎日を送っている。
相変わらず娘は明るくて前向きで、爺婆に可愛がられてる。しかも彼氏が出来たらしく、お婆ちゃんが一番喜んでいる。元嫁の事は知らない。
けど、昨日母から父が元嫁の所在を知ったと聞いた。だからと言ってどうもしないけど。聞く気もない。
娘に怒られるかもしれないが、元嫁にあんな事を言ってしまったことを後悔はしていない。
けれど、心に棘が刺さったままのような、何ともすっきりしない感じはずっと残っている。
なんていうかな、何も抱えていない家族なんてこの世に存在しないんじゃないかと最近思っている。重い軽いはあるにせよ、だ。
俺もそうやって一生背負っていくんだろうなと。
とりとめないな。
待ち合わせに大幅遅刻だ。
これで話は終わりです。グダグダと申し訳なかったね。
色んな意見はあるとは思うけど、これで去ります。一切レスしません。
ありがとうね
乙な 娘さんに爺様婆様と末永くお幸せに
その神経がさっぱりわからん。
幸せな主婦業してんならでばってくんじゃねーよ。
この汚物はずっと悲劇のヒロイン気取りだろうよ、これからもな。
あまりの反響で戸惑っています。
もう来ないと言いつつ、最後に少しだけ。
最近の話、と書きましたが、元嫁が出て行ってから現在までのレベルでの「最近」なので、恐らく皆さんが思っているほど最近ではありません。ですから、今は本当に平穏な、幸せな毎日を過ごしています。
元嫁が事務所に来たのは、おそらく誰も指南したわけではないと思います。勿論、爺婆や親戚一同は寝耳に水の話でした。
ただ、比較的近い地域に元嫁が住んでいたならば、あの日の行事を知ることは誰でも出来ましたので、自分で探して来た、ということは十分あり得る話です。
元嫁が訪ねてきた理由については私も色々と考えました。あの日、元嫁が最初に口に出した言葉を私は聞き取ることも出来ず、寧ろ遮るようにして手を引いたので、全く分かりません。
彼女を憎むことを忘れ、娘が成長するに連れて感謝の気持ちまで抱くようになっていたのに、不甲斐のない私はいざ目の前にするとそれらの思いは泡沫のごとく消し飛んでしまいました。
あれから連絡は一切ありませんし、親父にも元嫁の連絡先は一切教えてくれるなと言ってあります。
心に刺さった棘はそのままですが、少なくとも娘が一人前の医者になり、伴侶を連れてくるまでは今の生活を享受していきたいと考えています。娘は元気です。優しそうな彼氏とも上手くいっているようです。余計な心配をさせたくないので爺婆には内緒にしていますが、私と二人きりの時はたまに元嫁の事を話すこともあります。
時間は優しいですね。
汚嫁ん中では過去のことでもう終わった話程度の認識だったんだろ。
本当に謝罪したかったのならそんな飲み会の席なんか選ばんよ。
まずは事前に連絡をして謝罪してどうか会って謝罪させてくださいってのが人の筋だろうが。
結局は汚嫁の自己満だったんだよ。
もう二度と会わんほうがええぞ。
まぁ汚嫁も懲りたろうから来ないだろう。
自分を責めることはないよ。まあ、娘には「まだ許せない」と伝えた方が良いと思うぜ。
クズの中でも上位クラスだし、
許す必要もないし、壇上にあげて恥かかせるくらいしても気にやむ事なんてないよ。
いくら突然の訪問で、勢いでやった事とはいえ、関係者や取引先もいたんだろうし
悪いのは突然来た元嫁なのは間違いないんだけどさ
ただ、気持ちはわかる。
それと他の招待客との関係を考えて娘が怒ったのならわかるが、母親を庇うような気持ちから怒ったのなら、父親の気持ち知らずの親不孝者(は言いすぎ?)と感じる。
娘に「花嫁姿をお母さんにみてもらいたい。結婚式に出てもらいたいお」って言われたら、どうする?
222の娘さんは言わないだろうけど…心の中では思っているぞ、多分。
そりゃ娘が望むんなら呼ぶよ
同意
けど、これから起きることに対しては手出しできる少しでも行動に公開しているなら
元嫁の連絡先を知っておけ
連絡しなくてもいいから、控えておくだけでもいい