片足無くした俺を愛してくれる嫁の話
・当時
俺 16歳 高校一年生
嫁 16歳 高校一年生
しかし嫁に急用が入ってしまい、俺一人で帰ることになった
嫁と帰れなくてさみしいなー、なんて考えていると
道路を横断しようとしている小学生くらいの女の子がいた
女の子が道路の3分の2ぐらいに差し掛かったところで近くの交差点から大型のトラックが走ってくるのが見えた
女の子がトラックに気づいていなく運転手は助手席の人と喋っていたと思う(ここの記憶が曖昧)
ヤバイと思って飛び出して女の子抱えてダイブ
危なかったーと思い一息付いていると通行人の女の人が俺のほうを見て悲鳴をあげていた
一体何が起こったのかと立とうとすると立てない
そこで初めて自分の右足の膝下がぺしゃんこで血がダバダバ出ていることに気づいた
激痛に襲われて呻くような声を上げていたと思う
なにごとかと近くにいた人達が集まってきて俺の方を見て驚いていた(確か吐いてた人もいた)
集まってきていた人達の何人かが救急車を呼んでくれたり、出血を止めてくれたりしていた
「なにっ?!なになに?!」と抱いていた女の子が俺の腕から顔を出そうとしていたので
「見ちゃダメ!」と言って見せなかった。トラウマになっちゃうかもしれないと思ったからだ
何回か意識が飛びそうになったけどなんとかこらえた
まもなくして救急車が来て俺を救急車に乗せようとした
周りにいた人たちに「誰かその子の目を塞いで!塞げええええええ!」って怒鳴ってた
救急車に乗ったあとのことは意識がなくなって覚えてなかった。気づいたら病院のベッドの上
目を覚ましたら大泣きしている両親がいた
布団をどけて右足を見た。包帯ぐるっぐるの短くなってしまった足があった
改めて足がなくなったことに実感した
女の子大丈夫だったかなーとか彼女知ってるのかなーとか病院食うまいのかなとか今思うと面白いこと考えていたと思う
翌日に助けた女の子の両親が菓子折りとかいろいろ持ってきて泣きながら、ありがとうとかごめんなさいとか言ってた
とりあえずティッシュ渡して鼻水と涙吹いてもらった
女の子は俺の近くまでくると泣きそうになりながら「お兄ちゃん。○○(女の子の名前)のせいで足なくなっちゃったの?」って言ってきた
「ううん。お兄ちゃんはね、しばらくの間右足さんとバイバイしたんだよ。だから右足さんは必ず帰ってくるんだ」
って柄にもなく恥ずかしいセリフ言って頭なでた。今思い出すとめちゃくちゃ恥ずかしいと
俺と女の子の両親はまた泣き出して、うえんうえん泣いて何か言ってた
最後に女の子に「道路を渡るときは必ず横断歩道で右向いて左向いて右向いてから歩くんだよ
お兄ちゃんとの約束だからね」って言って指きりげんまんして両親と一緒に帰っていった
その後に嫁が友達何人かと一緒に来た。気まづいから両親には病室からでてもらった
彼女は既に泣いていて友達に背中さすられてた
泣きすぎて目が真っ赤になっていて眠れなかったのか目の下にくまができてた
「なんで泣いてるんだよw」みたいにおどけていったらむせながら
「だ、だっで、○○(俺の名前)あ、あじ」とかなんか言ってた。ごめん、全くわからなかった
そのあと何か言ってたけど、目覚めてからずっと考えていたことを嫁に言った
「あのさ、俺と別れてくれないか?」
嫁は「ば、ばんべ?(泣きすぎて本当にこんな感じになってた)」って訊いてきた
ごめん、ちょっと会話文書くね。嫁の言葉もしっかりと書くわ
「だって片足無い彼氏だよ?そんなのと付き合ってても意味ないじゃん」
「そんなことない!」
「そんなことある。遊びに行くのだって大変だろ。一緒にいて笑われるぞ?」
「別にそれでもいいもん!」
「俺がよくない」
「やだ!絶対ヤダ!別れたくない!」
「一時の感情で動いちゃだめだよ」
「一時の感情なんかじゃない!俺のこと大好きだから!」
このままじゃ埒があかないと思った俺は嫁を睨んで
「俺は嫁のこと好きじゃない」
って言い放った
嫁は絶望したような顔で力が抜けたようにその場に座り込んだ
周りの女の子達は嫁に近寄っていって、大丈夫!?とか言ってた
嫁は座り込んだまま「ごめんなさい。俺君がそう思ってるなんて知らなくて」
嫁はもともとすごいおとなしく声を荒げたことなんてなかった。付き合って半年経つのに嫁は今でも敬語だったぐらいだ
これで大丈夫だって思った次の瞬間に一緒に来てた男友達に思いっきりビンタされて胸ぐら掴まれた
「お前それ本気で言ってんのかよ」
「嘘ついてどうするの?」
ビンタもう一発喰らった
学校から出る前にその友達と
「あれれ~?振られたのかな俺くん~?w」
「ちげーよw委員会の仕事入っちゃったんだってさ。嫁と一緒に帰れないとかさみしすぎるわ」
「お前嫁ちゃんにデレデレだもんな。嫁ちゃんと一緒にいるとき顔ゆるみまくってキモいってみんな笑ってたわw」
「えっ、まじで?!はっず!」
みたいな会話してた
「てめぇ一緒に帰れなくてさみしがってたじゃねーか!」
「うっせーな!気が変わったんだよ!」
「じゃあなんでお前泣きそうになってんの?目気持ち悪いぐらいにウルウルさせてるじゃねーか」
それ言われてからもうダメだって思っていろいろと叫んだ気がする
「泣きたくなるわ!足が無い彼氏だぞ?!松葉杖や車椅子で移動するんだぞ?!バッカじゃねーの?!ポンコツもいいとこだよ
笑われるぞ!俺だけならいいけど嫁も一緒に笑われるなんて絶対やだ!」
一瞬の感謝と一生背負う貧乏くじ引きかねん
>>11
確かにそうかもしれないけど、それが無かったら嫁と結婚することもなかったかな?とか思うとあってよかった気がするんだよね
俺がなんか喚いてたから親父がドア開けて
「どうした?!」
とか赤い目で鼻水垂れた間抜けな顔で入ってきたから近くにあったティッシュ箱掴んで
「鼻水吹いて出直してこい!ちがう!入ってくるな!」ってわけわからないこと言ってぶん投げた。
親父が「わ、わかった!」って言って病室から出ていった
その光景にみんなあんぐりして友達胸ぐら掴んだまま爆笑してた
なんか俺も馬鹿らしくなって少し泣きながら笑って彼女に訊いた
「なぁ、本当に俺が彼氏でもいいの?」
「はい。俺くんがわたしの彼氏じゃなきゃ絶対にだめです。」
「たくさん迷惑かけるよ?遊びに行く場所とか限られるし運転免許とかだって取れないよ?」
「わたしが代わりに取るから大丈夫です」
「俺就職とかできないかもよ?こんな体だし」
「わたしが働きます」
「てかなんでこんな話になってるの?」
「し、知りません。って俺くんが働くとか免許がとか言ったんじゃないですか!」
「あれ?そうだっけ?」
「そうですよ!」
「ごめん、俺たち部屋から出てるな。ごゆっくり」
友達がそう言うと彼女以外全員部屋から出て行った
急に照れ出す彼女とあんぐりする俺
あとから聞いた話だとこの時も俺はニヤニヤしまくってたらしい
さっき好きじゃないって言ったことを謝ったら、
「好きって言ってくれないと許しません」
「好きです」
「足りません!」
「好き!」
「あ、あの・・・もっと」
「大好き!」
「わ、わたしも大好きです!」
その後に彼女抱きついてきて好き好き言い合った。本当にああいう状況じゃないと恥ずかしいなぁって思う
そこで初めて彼女とキスした。
半年も付き合ったけど嫁がものすごく恥ずかしがって手を繋ぐぐらいしかしていなかった
しかも嫁からキスしてくださいって言い出したからびっくりで間抜けな声出して嫁に笑われた
本当におとなしくて甘えることなんてなかったからめちゃくちゃ可愛くて愛しいって思った
あ、ちなみに自分もこれがファーストキスでした
一回目ミスしてもういっかいお願いしますって言われたぉ
ごめん、少し長かったみたいだ
そのあと何回かキスして10回ぐらいキスしたところで
「そろそろいーか?」
ってドアを開けて廊下に出ていた友達たちがゾロゾロと入ってきて俺と嫁がキスしているところを見られた
「あ、お邪魔でしたか?」
とにやける友達と女の子達
俺は割と平気だったけど彼女が恥ずかしがって顔見られないようにと俺の胸に顔うずめてた。
それを見た友達たちがヒューヒュー言ってた
親父も一緒にヒューヒュー言っててイラッとした
しばらくして親父含めみんな帰ることになり部屋から出て行って、さみしいなーって思ってたら嫁が帰ってきて
近づくなりキスされた。ちょっと外したからもう一回って言ってキスしてきた
「それじゃさようならです。また明日も来ますね!」
って言って病室から出て行った。
多分この時が一番ニヤニヤしていたと思うw
その後も毎日放課後に病院に来てくれて話したり手握ったり抱き合ったりキスしたりした
ちょっと咥えてもらったりおぱい触ったりもした。本当に病院の方々に申し訳ない(ちなみに病室は個室です)
少しして杖を使って歩く練習や車椅子を使う練習をした。なるべく彼女と同じ目線で歩きたかったから杖を使うほうにしようとがんばった
だけど彼女は車椅子を使う方にしてくださいと言った。何故かと訊いたら
「そっちのほうがわたしからキスできてなんか興奮します//」
お、おうってなったのを覚えてる
その後退院することになり親父が新しい大きな車で迎えにきた。車椅子ように買ったそうな。本当に両親には頭が上がらない
その時に彼女も一緒に家に来た(彼女の家はうちから歩いて10分ぐらい)
俺を家に入れるなり親父は
「今から母さんと出かけてくるからなー!帰ってくるのは21時ぐらいだ。悪いが嫁ちゃん俺と一緒にいてあげてくれ。
あ、嫁ちゃんの親御さんにはもう伝えてあるから。あと俺!机の引き出し開けてみろ。それじゃーなー!」
って言うなり母さんつれてどこか行ってしまった。
嫁と一緒に俺の部屋に行って机の引き出しを一緒に開けてみるとそこには
近藤さん入ってたわ。
メモが添えてあって、
「嫁ちゃんの両親も親父たちも避妊さえすれば認めてるからな!」
嫁は意味がわかったのか思いっきり赤面してた
補足説明させてください
嫁の両親も俺と付き合うことを認めてくれていて、気が早いが結婚してもいい、
というよりぜひ結婚してほしいと思ってるらしい。なんでも嫁がここまでしているのは初めてだそうで嬉しいのだと言っていた
とりあえずお昼ご飯食べてないから2時になってしまったが遅めのお昼ご飯(嫁手作りめちゃうまい)を食べて、
部屋に戻り他愛のない話をしてから、突然嫁が恥ずかしそうに
「い、一緒にお風呂入りませんか?」って赤面しながら言うものだから
キタ━(゚∀゚)━!と思って風呂場まで案内、このときすでにふるおっき。
浴室に入るとなぜか浴槽に温かいお湯が(やはり親父がry)
そしてこのとき息子が元気にしているのに気づいて嫁が、
「ベッドに入るまで我慢してください//」っていうものだから余計ギンギンになった
その後は部屋に戻って、ベッドに入ってちゅーしたり抱き合ったり触ったり舐めたり触られたりしごかれたり舐められたり咥えられたり、
最終的にギシアンしてゲームセット
そのあとまたお風呂入ってお風呂場でもう一発ry
嫁はしばらく立てなくなっていました(処女だけどよくほぐしたのが幸いしたのか少ししか血もでず気持ちよかったそう)
またベッドに二人で入ったけどやましいことはせずにお互い眠くなってそのまま朝まで眠っていました
朝起きると親父からは
「昨日はお楽しみでしたね」とか言われたからティッシュ箱投げつけといた
嫁は朝ごはん食べておうちに帰っていきました。なんか開校記念日で休みらしい。俺もその時知ったけど
お昼ぐらいに退院祝いとやらで担任や友達(もちろん彼女も)が訪ねてくれてワイワイと騒がしく楽しんだ
翌日から俺も登校することになり親父が仕事行く前に送って行ってくれるので
学校へ彼女と一緒に親父の車に乗り登校するようになって最初は冷やかしが多かったけど
しばらくすると夫婦扱いされ何も言われなくなったw
卒業までの間は文化祭のベストカップル賞に選ばれ、壇上でキスさせられた以外は特に何もなかった
卒業後彼女は家から歩いて20分ぐらい(高校行くよりも近い)の短大に行き、保育士の免許?を取って働きはじめた
俺は親父の知り合いのコネで飲食店の事務と調理のバイトをしていた。彼女からは猛反対されたけど押し切った
調理の仕事と言ってもサラダバーのためのゼリーや野菜を切ったりするだけだから簡単だった。その分時給は少し少なめだったけど
週4~5で一日大体7時間(休憩含め)やっていたのでもらえる給料はそこそこよかった。(時給が高校生と同じ)
買いたいものがあったのでとにかく働きまくった。
彼女が短大を卒業する二日前に彼女に内緒で指輪を買いに行った。
短大を卒業したらプロポーズしようと思っていたからだ
彼女はめでたく卒業し俺のところに報告しにきた。これからのことを話しをし、ひと段落したところで結婚の話を切り出した
「嫁にさ、渡したいものあるんだけどさ」
「えっ?なんですか?」
「俺と結婚してください」
隠していた指輪を出した
「夢じゃないですよね・・・?」
「うん、俺と結婚してください。」
「はい!わたしも俺くんと結婚したいです!」
俺は指輪を嫁にはめると嫁は泣いてた。
俺もつられて泣いて二人で抱き合いながら泣いた
その後、嫁の両親へ挨拶しに行ったり住む家を探したりした。
もう少しお互いに仕事とかに落ち着いてからにしようということになった
同棲を初めて二年ぐらい立ってから婚約届けを出して結婚式をすることになった。
結婚式では嫁が泣き出し俺が泣き出し両親泣き出し、当時病院に来ていた友達たち全員が泣き出し、
式に来てくれた全員が泣いてた。スタッフさんも泣いてたwww
そして結婚してから4年後の現在、一人目の赤ちゃんが生まれた
生まれた時は嬉しさと無事出産できたことに安堵して泣いた
嫁に
「俺くんはほんとに泣き虫ですね」って馬鹿にされたから
「嫁だって泣いてるじゃないか」って言って笑いあった
>>23
今思い返すとほんとリア充だなって思う
足なくなったときは、一生童貞だなって思ったw
>>24
ごめん。途中で思ったけど今更変えるのもなって思って・・・
やっぱ変えたほうが良かったか
赤ちゃんは女の子で、どんな困難があっても必ず希望があるんだよという意味を込めて
「希(のぞみ)」にしました。
そんな娘も1歳になりました
ちなみに昼間はの娘の面倒は自分が見てます。友達から育メンだなって言われましたw
娘が1歳になった記念?に書かせてもらいました
今でも病院やプロポーズの時の出来事思い出すと嫁と一緒に泣きますw
どうでもいいかもですが二人目は3年後ぐらいにと考えています
くっそ下手な文章でしたが見てくれた人ありがとうございました!
素敵なお話でした(*´ω`*)