今までで一番衝撃的だったのは高校2年の夏休みに母親の心臓が止まったことだな。
両親が診察から帰ってきて父は庭で花の手入れ、母は疲れたので休むと2階へ上がった。
その時、居間でゲームしていたのだけど「喉が渇いたから何か冷たい飲み物を持って来てくれ」と言われ
すぐに中断できるものだったので麦茶を用意して渡しに行くと
母は畳の上に座布団も敷かずにうつ伏せと横向きの中間ぐらいの感じで寝てた。
帰ってきてからほんの数分で寝てたのでよっぽど疲れていたののかな、と思い
麦茶を置いて「ここに置いとくからね」とすぐ居間に戻ろうとした。
だが普段から人に何か頼んでおきながら寝るような人じゃなかったのと
いびきをかいていたので気になり体を揺すってみると、縮こまっていた体を顔面を畳で擦るようにしながら伸ばした。
「あ、これヤバいやつだ」と思いすぐに窓を開けて父を呼ぼうとしたのだが
俺はしばらく使ってなかった部屋で、鍵の開け方のコツを忘れててすぐに開けられなかった。
(ここがたぶん一番焦った)
階段を駆け下りて「お父さん!お母さんが!なんかヤバい!」と叫び、
すぐに部屋に戻って母を仰向けに引っ繰り返したら息してなかった。