当時私は自営義実家の経理を手伝っていた。実務経験は無かったものの、少し教えられただけで仕事はこなせた。それが気に食わなかったトメは経理以外の仕事もどんどん命じた。
ある日の出勤日、粗大ごみの中にリアルな小学1年生の格好(おかっぱ頭に黄色い帽子にランドセル・オーバーオール姿)の女の子の人形が捨てられていた。義実家の仕事やら色々と疲れていた私は、何となくその人形に「一緒に出勤する?」と聞き、義実家の会社に連れて行ってしまった。
でも会社の中に置き場が見つからず、仕方ないのでコピー用紙の入った棚に収納。その姿は、小学生の女の子のご遺体そのもの。早速コピー用紙が切れてイライラしながら棚を開けたトメの前に横たわる人形。
ギャーーーーー!と悲鳴を上げてトメは尻餅。
「何コレ!?早く捨てなさい!!!!!」
と言われたので段ボールに体育座りで入れて置いたら(捨てるつもりだったけどウッカリ)それを宅急便だと勘違いしたトメが段ボールを開けて再び悲鳴。捨てた筈じゃなかったの!?と驚くトメに「あれー?捨てた筈なんですけどねぇ。人形って魂が宿るって言うし捨てろって言ったトメさんを怨んでいるのかもー。
ご自分で処分した方が安心じゃないですか?はい、どうぞー」と人形を手渡しすると、トメは金魚みたいに口をパクパク。
追い討ちを掛けるように「あ!今人形が笑った?気のせいかな・・・・。トメさん人形に好かれているんですね。普段からご自分でも優しいって言ってらっしゃるから人形にも判るのかしらw」
後日、トメは人形の供養専門の寺に人形を持って行き供養したらしいがそれ以降人形が怖いらしく、トメは人形を見るのもダメに。私は義実家の手伝いを辞退しました。
で、気分一新、美容院で前髪を短く切り揃え(美容師に絶対に似合うからと薦められた)「見て見て!お人形の前髪みたいでしょ」とトメに見せたら、悲鳴をあげて自室に篭ってしまい「暫く家に来るな」とウトに言われ仕方ないので、もう4年は行ってません。
GJ!
きっと、人形が拾ってくれた恩返しをしてくれたんだね。
GJ!
人形連れて行っちゃうあたりがなんとなく可愛いw
リアル小学生人形が気になるわ。ちょっと欲しいかも。
といいつつ、私は蛇のおもちゃがダメだ。わかっててもw