風呂場で全力でギャリック砲の練習してたら通報された
たったらかく
それは
先週のことだった。
俺は大学デビューしたくて
たまらない18歳だったんだが
ゼミのみんながドラゴンボール好きだった。
でも、俺はドラゴンボールなんて
題名ぐらいしか聞いたことなくて
「ブルマ」?変な名前つけてんな
ぐらいしかわからなかった。
しかし、ちょっと気になるあの子も
ドラゴンボールの話題で
ヒートアップし出したから
俺は地元の友達にドラゴンボールを借りた。
そしたら、もうね。
おもしろいなんてもんじゃなかった。
ブルマ可愛すぎ
ヤムチャかっこよすぎ
ウーロンへましすぎ
亀千人おもろすぎ
ピッコロ強すぎ
悟空かっこよすぎ
気付けば俺はドラゴンボールの
トリコになっていた。
そして、俺はついに
あのキャラとの運命の出会いを果たす。
それは17巻だった。
俺は安堵していた。
あのクソ強かったピッコロをもしのぐ
強さを見せつけたラディッツ。
しかし、それを
倒すためにかつて敵同士だった
悟空とピッコロが手を組み合い
最強の敵を倒せた!
この敵同士が連携し合うという
システムは俺の心を熱く揺さぶった。
ついこないだまで読んでいた
かいけつゾロリとはわけが違った。
しかし、ラディッツは
背筋も凍るような呟きを残す。
俺よりも強いやつが二人いる。
そして、ついに登場するのである。
サイヤ人の王子ベジータが。
ベジータは宇宙人を食らうという
衝撃的な登場をした。
この時点で俺は恐怖で震えていた。
こいつはただものじゃない、逃げろ悟空!と
そして俺の予想は当たった。
精一杯の修行を積んだ悟空たちだったが
ベジータを前にボコボコにされるのだ。
そして、例のシーン。
ベジータの必殺技
ギャリック砲。
惜しくもかめはめ派には負けたが
界王拳が無ければギャリック砲の圧勝だった。
なにより、俺はそのフォームに惚れた。
宇宙のチリになれーだっけ?
その日より俺の修行は始まった。
と言っても最初は
ごくごく僅かな好奇心だった。
一発ギャグとして、そんな感じで
俺はギャリック砲を練習し始めた。
しかし、練習して
二週間ほどたったある日に俺は感じた。
手に気が集まっていることに。
はっきりとわかった。
俺はベジータや悟空のような
戦闘力は無いが、気はあるんだ!
しかも、コントロール力はなかなかのもんだ!
その日から本格的なギャリック砲の練習が始まった。
まずは戦闘力を増やさなくてはならない。
俺は100円均一で
腕に巻くタイプの2kgの重りを四つ買って手足に装備して生活をした。
もちろん大学もだ。
毎日一時間半の通学は辛かったが、その分筋力はついた。
ちなみに、このころからゼミの中で俺のあだ名は筋トレになっていた。
筋力は確実についた。
しかし、気が集まる感覚はあるが
外に放出される感覚は全くつかめなかった。
俺は「気」について調べ始めた。
すると「気」とは筋力ではなく気持ち、及び信念に影響することがわかった。
俺はその時から気を放つ瞬間に
「ギャリック砲ぉおおおおおおおおおおおおあいうおいおいおおうおおっっっ!」
と叫ぶことにした。
通報した
しかし、全く気は出ない。
練習量が足りないと感じた俺は
一時間に一回練習をすることにした。
大学内でもトイレにこもり
ギャリック砲ぉおryと叫び続けた。
何時の間にか見知らぬ人から
ベジータと呼ばれ始めた俺は
さらにやる気を出していた。
もしかしたら衣装も関係あるのか…
そう考えた俺はケープで
髪を逆立ててスポーツ用品店に
肩パットを買いに行き、常に装備した。
旧式なのかどうなのか
今になったから言えるのだが
その頃から回覧板に
「騒音注意、深夜に大声は出さないように」
と書かれた紙が挟まるようになった。
しかし、当時の俺は気にも留めなかった。
寧ろそんなけしからんやつは俺のギャリック砲で仕留めてやろうと考えていた。
しかし、想いとは裏腹に全く撃てない。
さらに気について調べた俺は気は体温に関係あることを突き止めた。
だから、俺は風呂につかりながら
練習することを始めた。
43度で沸かした風呂につかりながら
ギャリック砲おおおおお!と叫び続けた。
そんな日々が一週間続いた。
お前田舎者だろ?
西の都なら普通に売ってるから
寧ろそんなけしからんやつは俺のギャリック砲で仕留めてやろうと考えていた。
なんかエロいな
その日はいつものように
風呂で練習をしていた。
その日は
ps2のドラゴンボールZスパーキングを
買ったこともありいつもより熱が入っていた。
ギャアアアアリック…ぼぉおおおおおおあおおおんんんんッ!
しかし。
ドンドン「すいませーん、警察ですが」
時はやってきたのだ。
キタ━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆∀゚)∀゚)゚)━━━!!!
何を思ったのか
俺は濡れた髪を逆立てて
白色にスプレーを塗り
加工した肩パッドをつけて玄関に出た。
そして、叫んだ。
「ギャリックほ「悪いけど君、騒音で迷惑だって通報きてるから。話聞くと一週間ぐらいずっと叫んでるでしょ?一回、話聞くからついてきてもらえるかな」
俺は署まで連行された。
>>1「なん・・・だと・・・?」
「えっと、名前は」
榊原◯◯です…
「年は?」
18…
「大学生かな?」
はい
「なんで、こんな大声出してたの?」
ギャリック砲の練習のためです。
「は?」
ギャリック砲を撃つためです。
「ギャランドゥ…?」
「漫画に出てくる必殺技です」
よこの若そうな警察官が答えた。
この辺りから何時の間にか失った
恥ずかしさが蘇りつつあった。
「君ね、18にもなって恥ずかしくないの?」
はい…すいません…
「まぁ、反省してるみたいだし今回はこれでいいから、次からしないようにな」
はい
そして俺は解放された。
ベジータの呪縛からも。
もうおそらくは叫ぶことは無いだろう。
だから、たぶんお前らには
聞こえないだろうが叫んでおく。
ギャリック砲おおおおおあおおおおいうおあおおおおおおあおいおおおえおあうおおおぉっ!!
ちょっとワロタww
ちょっとな。
そして続きを読んで「ビッグバンアタァーック」って叫びはじめるんだろ?
知ってる
大家さんに呼ばれた…
ちょっと行ってくるわ
ベジータって呼ばれてんだろ?
結構怒られたけど
俺が怒られてる最中に
「おらに元気を分けてくれぇっ!」
て叫んだやつ出て来い
このスレ読んでるなら
謝れ
大家さんいつも4時に起きてる
>>80
ベジータって呼んでるのは
仲良くないやつだから大丈夫
あげた
気を吸い取るやつに勝ったあたり
テロを計画してたら通報されるの当たり前wwwwwwww