1: 名も無き被検体774号+ 2012/06/01(金) 18:06:28.55 ID:U7DEBW9c0
家族が全員死んだった…
齢21歳の男です。
温かい家庭で過ごした日々も今は昔。身内を全て失いました。
書き溜めております。簡潔に、短くまとめました。
単なる不幸自慢になるかもしれませんが、お聞き頂ければ幸いです。
私は農家の長男として生まれました。2つ上の姉・２つ下の弟との3人兄弟です。
両親は自営業です。良くある田舎の一家でした。
私も幼いころから両親の手伝いをしておりました。具体的には田植えやトラクターの掃除などです。
ちなみに父側の祖父母は私が生まれる前に他界しております。母側の祖父母は今でも存命であります。
小学生の頃は家の中でカードやゲームをするよりも、外に出て縄跳びやキャッチボール、チャンバラごっこをして遊ぶような子供でした。
カードやゲームを持っていなかったわけではございません。ただ、家の中で友達と遊ぶと申しましてもベイブレードくらいしか覚えておりませんね。
しかし、私が9歳の時に最初の悲劇が起こります。
しかし出発する直前です。私は姉と喧嘩をしてしまいました。
原因は覚えておりません。おそらく些細なことでしょう。
その日「僕は行かない」と言って私は家に閉じこもりました。
母は困っていましたが、姉と弟を連れて出かけていきました。
父は、私が家に残っていることを知っている様子でした。
母が運転中に父が作業をしている田んぼに寄って一声掛けたみたいです。
母たちは晩御飯には帰る、とも言っていたみたいでした。
しかし、夜になっても3人は帰ってきませんでした。
母と弟はその日のうちに死亡が確認されました。
姉は意識不明。翌日に死亡しました。
私から家族が3人いなくなった瞬間であります。
当時9歳だった私はすぐに立ち直ることが出来ました。
しかし、父の方はショックが大きかったようです。
私から見ても、この時を境に酒とたばこの量が増えたのがよく分りました。
運動会なども父一人です。周りの方々がどうお思いになられたのかは定かではありませんが、私は特に寂しいと感じることはありませんでした。
ちなみに稼業の方は専業主婦であった叔父嫁に手伝って頂きました。
私は学校では明るく振舞っておりました。
「可哀想な奴」だと思われたくなかったからであります。
友達や先生もみんないい人ばかりでした。
大学3年生の方です。とても育ちの良さそうな印象を受けました。
私は彼女と結婚前提で交際することになりました。
そしてお互い卒業した後、正式に入籍いたしました。
妻は私に対して敬語です。私の言うことにも一切嫌と言ったりせず、私を支えてくれました。
叔父嫁に代わって仕事も手伝ってくれました。私も近いうちに父から稼業を継ぐ予定でした。
私も愛されている自信はありました。毎日イチャイチャしておりました。
第三者から見れば、私たち夫婦はバカップルのように映っていたのかもしれません。
頭が真っ白になりましたね。まだ親孝行などしておりません。
しかし翌月、私にも希望をもたらす出来事がありました。
2人で大喜びしました。父も喜んでおられました。
「お父さんに孫の顔を見せてあげましょう」と妻。
この時が今までで一番幸せでした。
妻は20週目を迎える前に流産してしまいました。
当然妻に非はありません。健康にも十分気を使っておりました。
しかし「私は人殺しです」と妻は自分を責めました。
そして妻は自らの命を絶ってしまったのです。
結婚記念日を迎える前のことでした。
男である私もショックを受けたのです。妻の辛さは想像を絶するほどでしょう。
元気で、明るかった妻はもういません。
心にぽっかりと大きな穴が開きました。
やがて父の命も燃え尽きようとしておりました。
最後の身内との別れです。しかし悲しみは感じませんでした。
変な話です。なんだか清々しいような不思議な気分でした。
私が2chに出会ったのは父が他界した後のことです。
私より遥かに辛い経験をされた方の話はよく拝読いたしました。
びっぷらの皆様方からは大変元気づけられました。
現在、私は叔父夫婦に手伝って頂きながら稼業を営んでおります。
私の自分語りもこれにて終了です。
読んで頂いた方々、誠にありがとうございました。
>>36
今のところ分かりません。
「家庭を築きたい」という思いと「妻以外の女性は考えられない」という思いが錯綜しております。
稼業は続けるつもりです。
あまり長居するのもカッコ悪いですね。
勝手ながらこれで最後にいたします。
レスしてくださったみなさん、ありがとうございました。
それでは御機嫌よう。
