【良話】娘と私は血が繋がっていない。４歳の時に母になったんだが、その時の事をを思い出して崖から叫びたい…

そしたら俯いて私の手をギュッと握ってプルプル震えてるの。
「遠慮しなくていいよ？選んでいいよ？」って言ったら更にギュッと握ってきたの。
ちょっと出過ぎたことしちゃったかなーと思いながら、そうこうしてるうちに夫が戻ってきて。
娘の様子がおかしいと気付いてどうしたの？って聞かれて、そのことを話してたら
今度はしゃくりあげて泣き出したのよー。

その日はそれでお別れして、すごく落ち込んだわ。
あー娘に嫌われちゃったらもうダメかもーって。
そしたらその日の夜に夫が「ちょっとだけ出られる？」って電話掛けてきて
近くの公園で話したのね。
そしたら娘が“一番欲しいの”は私だったのよ。私にママになってほしかったんだって。
でも言葉にできなくて、気付いてもらえなくて、悲しくて泣いたんだって。
それ聞いて婆の涙腺は破壊されたわ。そしてプロポーズされて結婚したの。

式の間中その時のこと思い出して、涙が止まらなかったわよ。
ずっとずっと良い子だったわ。妹のこともとっても可愛がってくれて一生懸命面倒見てくれて。
ああ、あの時本屋さんで気付かなかった鈍い私の代わりに、
ちゃんと夫に気持ちを伝えてくれて良かった。
おかげで夫と夫婦になれて、ふたりの娘の母親になれた。
ありがとうと崖から叫びたいわ。