誰もいないみたいだから投下。
社会人になってから出会った彼女とは、きちんとした付き合いが出来てた。
学生の時とは違いなかなか会えなかったけど、うまくいってた。
付き合って半年、一年、一年半と順調で、周りに紹介も重ねていった。
彼女は、俺のことを友達にも職場の人にも紹介してくれた。
だから、俺も彼女を職場の人に紹介した。結婚を前提にってことで。
どこにでもいるだろうけど、話好きなパートのおばさんがすごいうるさかった。
俺の職場の人だから、悪くは言いたくなかったけど、正直むかついた。
彼女に向かって、
「どうやって出会ったの?どうやって付き合ったの?
どうやってうまく付き合っていってるの?
コツはなに?減らないんだから教えてよ」
って感じでしつこい。
で、俺にも、
「彼女のどこが好きなの?理想のタイプだったの?」
とか本当うるさい。
適当に答えて、話も切り上げてその日は彼女を帰した。
彼女はまた後日、俺の職場での飲み会に参加することになった。
そのおばさんがいつも休みを取ってる日を、飲み会の日にしてもらった。
ちょっと意地悪かなと思ったけど、楽しく過ごしたかったからね。
でも、そのおばさんはどこから嗅ぎ付けたか知らないけど、飲み会に来た。
「やだー!わたし場所聞いてなかったわよー!」
って言って、席にどっかり座った。この時点でけっこうむかついた。
で、やっぱり彼女に質問責め。酒も入ったからか、下ネタ系の質問も多い。
「体の相性はどうなの?合ってるの?いい感じ?」とか。
彼女も引き気味。周りも話をそらすけど、おばさんはしつこい。
おばさんって言っても、35くらいだったかな?
まだ、おばちゃんって歳ではなかったはずなのに、すごいしつこい。
むかついたし、ちょっと俺もお酒入ってたから怒りやすくなってて、
「いい加減にしてくれませんか?どんな神経してるんですか?」
っておばさんに言ってしまった。周りがビクッてなってたけど。
でも全然悪びれず、
「あらぁ大事なのよー?体の相性は結婚に響くのよー!」って。
お前バツイチだろうが!!!ってさらにむかついた。
「そんな話をこんな場所でするなんて信じられない」だとか言っても、
「やぁだー!!」とか言ってヘラヘラ笑うおばさん。
思わず、「バツイチならではのアドバイスってことですか?」って言ったら、
一瞬笑顔が消えたけど、すぐニヤニヤな笑顔に変わって、
「そうよー!先輩の言うことは聞きなさーい!」って言ってきた。
周りの皆も「おばさん、ちょっと言い過ぎですよ。いくらお酒の席でも」って、
だんだんおばさんをたしなめ始めたら、おばさんは面白くなかったのか、
「いやねぇ。皆気になるくせに。私だけ悪者にするつもり?わぁーこわい!」
ってくねくねしながら…。
本気でむかついたから
「本当いい加減にしてくだい!もう帰ってください!」
って俺もキレてしまった。
そしたらおばさん、
「なによ。私を抱いたくせに」
って、笑えもしない冗談を言いやがった。
はああああ!?ってなって、皆もポカーンとしてた。
若くて可愛い(俺的に)彼女がいるのに、なんでおばさんを抱くかよ!!
里芋みたいな顔してるおばさんなんか頼まれたって抱かねーよ!!!
周りも「えー…?無理あるよね…?」って雰囲気で、彼女も「?」ってしてた。
「抱くわけがないでしょう!抱く必要もない!意味もない!」
って俺もついついヒートアップして言ってしまった。
そしたら、それもおばさんからしたら面白くなかったみたいで、
「抱いたでしょ!最高だ!愛してるって言ったじゃない!!!」
ってとにかく必死になんか色々言ってきた。
なんか噂で聞いた話では、けっこう大変な思いして離婚したらしいけど、
それのせいなのか、嘘を本気で言ってるみたいに見えるくらい、変だった。
彼女も「抱いてないって言ってるし…」って全然信じてなかった。
周りも「おばさん、何言ってるんですか。せっかくの飲みなのに」って。
おばさん孤立。味方がいないとわかったら、今度は泣き落としに入った。
「ひどい!やっぱり遊びだったの!信じてたのに!」って。
やっぱりなのか信じてたのかどっちだよ…
うおおあん!って、嘘泣きがいつの間にかマジ泣きにシフトチェンジしてきた。
誰もおばさんの話を信じなかったのが救いだった。
しかも、おばさん一人語りをはじめだした。
「誰も愛してくれないじゃない。体だけが目当てなんでよ。
舐め回すような視線に耐える私の身にもなってよ…」
とかなんとかかんとか。なすびみたいな体型なのに。
ずっと静かにしてた彼女が、やっと口開いて、
「じゃあ愛してもらえるように頑張ればいいじゃないですか。
うだうだ言ったり嘘つくよりずっとその方がいいですよ」
って。
その瞬間おばさん豹変。
「結婚したことないあんたにわかるわけないでしょ!!
あんたみたいな嫌な女は幸せになれないのよ!!」
とか怒鳴りながら投げる投げる。玉子焼きが宙を待った。
カクテルが彼女を濡らしたり、もうめっちゃめちゃ。
彼女をかばった俺にも、豚の角煮がかかった。もったいない。
店員達が「お客さま!?」とか言って駆けつけてきて、皆でおばさんをおさえた。
「おばさんのことなんか抱いてない。抱かない。抱きたくない」
っておばさんに聞こえるように言ったら、おばさんまたマジ泣き。
彼女が俺に「大変だね」って言って、その場は終わった。
おばさんはなんか警察の人が来てどっか連れてった。
そのまま、俺のいない時に職場来て、おばさんは首になったみたいだった。
あの時は修羅場だった、と思ったけど、書いてみるとそうでもなかったかも。
でも小さい修羅場に、支援ありがとうございました。
乙。じゅうぶん修羅場だと思うよー
そういうオバサンにだけはなりたくないし関わりたくないもんだわ
>>749
抱かない・抱いてない・抱きたくない
非抱き三原則ww