元婚約者の女から実家に来たジュリ手紙を晒す。
「お元気ですか。
(中略)
あなたは私との婚約が破棄された理由を様々な人に触れ回っているようですね。
確かに私は、あなたの事を『器が小さくて薄給でロリコンの保育士』だとか『何もかも普通で面白みのない男』だとか、
『出会って婚約した事を後悔。一生会いたくない』だとか、今考えると確かに言い過ぎやはみ出しがあるけれど、あの人と別れて縁が切れた現在、その事に触れ回るのは全くの空論と言っていいと思います。
(中略)
私はあの人と結婚した事で、あなたの事を如何に愛していた事を再確認する事が出来ました。
そういう観点から見れば、あの人に抱かれた事は正しかったと思っています。
(後略)』
元婚約者は、他の男と浮気をして妊娠。
その男がかなりの高スペックだった事で元婚約者はそいつに乗り換える。
俺は元婚約者と男から散々罵倒されて婚約破棄。
そのまま元婚約者と男は結婚した。
で、それから数年後。
地元へ帰った際に同級生と久々に会い、元婚約者と男が離婚している事を知る。
元婚約者は、「俺くんは全部普通だったけど、男は最悪だった。俺くんの方がよかった」などと言っていたらしい。
俺はもうどうでも良かったので、その後地元を離れたが、なぜか俺が元婚約者の事を触れ回っているという事にされていたようである。
そこで前述のジュリ手紙が実家に届けられ、妹から連絡をうけ、俺のスマホに写メで転送してもらった、という流れである。
中略では、嘘と言い訳ばかりを垂れ流し、後略においては復縁を迫り、家まで迎えにきて欲しいと住所まで書いてあった。
謝罪どころか、浮気や婚約破棄の幕引きを図り、全く反省のない文章であった。
俺は、その元婚約者が今どうしているかとかは全く興味がないが、俺は復縁するつもりは毛頭ない事、全く反省をしていない手紙に憤りを感じる事、今後一切の関わりを拒否し、もし接近してきた場合は法的手段に出る事を手紙に認め送付した。
地元から飛行機の距離にある政令市に住んでおり、俺が送付した手紙も、その都市で一番大きな郵便局から発送したので、そう簡単に住所は割れないと思うが、もし万が一、興信所等を使って近づいてきた際に備え、対策は施していくつもりだ。