うちの中学は1学年5クラスだったが、それとは別に1クラス特殊学級ってのがあった。
運動会や何かの行事のときだけ先生が引率して中学の方に連れて来るんだけど、そこの生徒は2年生は2人だけだったし
私は5クラスの一番最後のクラス(5組)だったので、うちのクラスと行動を共にすることが多かったんだよね。
で、林間学校の時に事件は起こった。
実はその前年までは特殊学級の参加はなかったんだ。
だけど父兄が他の子たちと同じように思い出を作ってあげて欲しい、参加させてほしいって訴えての参加。
その2人は、先入観があるせいか多少おかしな雰囲気(話し方とか表情とか)はあったけど最初は特に危ないって意識はなかった。
普通に話し掛けて、普通に一緒に笑ったりもした。
林間学校では基本的に山の家と言われる施設で寝泊まりするんだが、一晩だけ近くのキャンプ場でテントで暮らす。
そのテントを張っている時に、特殊学級の男子生徒が木槌に興味を持ってあちこちトンカントンカン叩きだした。
私、その班のリーダーやってたから何となく危ないなと思って先生に軽い感じで「ちょっと危なそうなんですけど」って話した。
そしたら先生が「じゃあ木槌取り上げといて」って言うんだよね。
えー、私が?とか思ったけど先生忙しそうだったし、どういうふうに言おうか迷って
同じ班の男子A君が気が付いてくれて「どした?」って聞くから事情を話していたまさにその時
材料を運んできたワゴン車のボディをガッシュガッシュ叩きだしたので慌てて冷静さを失ってしまった。
A君が後ろから羽交い絞めにして私が木槌を取り上げようとした。
けどビックリするぐらい強い力でふたりとも払われて、キーーーーーーー!!!って感じの奇声というか雄叫びというか
大きな声をあげながら振りかぶるように私に向かって木槌を振り下ろしてきた。
私は足がすくんで動けなくて、ただ頭をやられたら死ぬ!って意識だけがあって両手で頭を押さえてた。
A君が体当たりして木槌は空振りになったけど、大騒ぎになっても回りのみんなは怖くて動けないようだった。
先生も怖くて近づけないみたいで、立ち上がったその子はガルルルルルルゥゥゥって感じで威嚇して走ってどっか行った。
その後、あんまりよく覚えてないけど先生たちで捜索して山の家に連れ帰って、その子の親が来てなんだかんだやって
確かみんなと別に先に帰ったと思う。
私はあの瞬間のその子の目が焼き付いて眠れなくて震えが止まらなくて、同級生たちが寄り添ってくれたけど
その晩はとてもテントでなんて眠れなかった。
林間学校はそれしか記憶にない。
大人になってからその事を思い出すと、そう言えばそんな怖い目にあったのに先方の親からの謝罪もなかったし、
どう考えても先生の最初の対応まずくない?と思うけど、先生からも何も言われなかったなーと
なんか私とA君だけ怖い目に遭い損だったなーって思う。
時々障碍児を持つ親が普通学級に入れてくれって訴えてるのを見るにつけ、
程度にも寄るんだろうけど、どうしてもその時のことを思い出して複雑な思いにかられる。
あの男の子も普段は全然そんな危険なふうには見えなかったもんな。
でも私、A君がいなかったら死んでたかもしんないし。難しい問題だ。
追記
もしかしたら今は「特殊学級」と言う言い方は差別になるのかも。
よく分からないので当時の名称のままで書きました。
失礼でしたらすみません。
障害児を普通学級へ入れたがる馬鹿親って
後々さらに不幸になるってことが理解できないのかね
子供が学校卒業して就職を意識する頃になってようやく理解するだろうね、後悔とともに。
障害児を普通学級に行かせる時点で墓穴を掘ってる。
受け入れ側も、障害児が普通学級になじめるか、ついていけるかも懸念要素だろう、
それ以上に、障害児が無理して普通学級に行くと、就職できないことを思い知るがよい。
就職試験も、養護学校出身の受験者みたいな職業訓練とか受けていないから、
障害者枠で受験してもまず合格できないし、企業によっては「普通学級に行ったんでしょ?」と、
障害者枠の受験すらさせてくれないところもある。
学校とか、同級生の親とかだったら、泣き喚いてみせれば何とかなったかもしれないけど、
企業にそれは通用しないぞ。
親の自分が見栄張ったツケをしっぺ返し喰らうことになるのだよ、
時すでに遅し、何もかもが手遅れになったときにね。
私たちの子は失敗作じゃない!
だから私たちは失敗してない!
その証拠に普通学級に入れる!
っていう思考かねぇ
普通と違うのは確かだけど、失敗じゃないんだよねぇ~
失敗って思ってるのは親なんだよねw
世間の偏見から守ってやるのも親の役目なんだけどね
アマチュアをプロクラスに入れるようなもんなのにね