バルス!
ふんわり降りてきてくれたなら良かったんだが、おいら死にかけたからさ。滅びの呪文というより殺しの呪文って感じ。
>>53
どんな状況だwww
屋根から転げ落ちてきたとかか?
>>55
オイラ建築系の塗装屋でさ。公営住宅の壁の塗り替えを受注して、足場組むのに地面の状況確認しに行ってたんよ。
そしたら洗濯物を取り込んでた時に、下着が風に飛ばされてキャッチに失敗した嫁が、3階のベランダから落下。オイラの上に落ちてきたって訳。
お陰でオイラ、7ヶ月も意識不明だったんだぜ…
>>57
お互いに生きてて良かったねえ。
運が悪かったら二人ともナームー…
まさに運命的出会いだね。
>>57
すごい出逢いだな
>>58
頭蓋骨、左肩、肋骨、右足首を骨折したけど、幸いにして内蔵が無事だったから生き残れた。
脳への衝撃が強くて昏睡が続き、奇跡的に意識は戻ったものの、右半身はしばらく付随状態だったよ。
今は痺れが残ってるものの、生活するのに大きな問題は無いくらいに回復した。
嫁は左手首の骨折だけだったwwww
正直、もうちょっとマシな運命の出会いだったら良かったのにと思ってしまう。
入院先で目が覚めてからも、オイラしばらくは認識力が無くって。
何か見えてて何か聞こえてるんだけど、ただそれだけというか。思考能力がゼロだったのね。
途切れ途切れに記憶が残ってるのは、誰かが来て毎日話しかけられた事。それが嫁。
というか嫁を知らないから、なんか毎日来て、なんか喋って、なんか世話してくれる、看護師ではなさそうな誰か、という認識をしてた。
思考能力が低いから、特に疑問も感じずに、いつも来る若くて可愛い姉ちゃんって感じで接してたんよね。
ある日「そういやこの娘、誰?」と気付いて、週2~3回世話しに来てくれてた伯母にそっと聞いたの。そこでよーやく全貌を知ったというか、理解出来たというか。
嫁は片親(父のみ)で、親にもそんなに金が無く。賠償する事が厳しかった。
嫁は夜中に食品工場の機器清掃の仕事をしながら、日中はオイラの世話をするという生活をして、何とか責任を果たそうとしてた。
そんなんさ、事故だもん仕方ないでしょ?そこまでして貰う義理は無い訳で。
だからもう来なくて良いよって断ったの。
オイラ色々あって金だけはあったし、賠償も急がなくて良いよって。
そしたら嫁、一生面倒見るとか言い出すの。
ぶっちゃけオイラからしたら冗談じゃない。
そんな義理やら責任やらで付きまとわれても困る。ってな事をオブラートに包んで柔らかく説得したんだけど、それならせめて退院するまでと泣かれて。
何やかんや3ヶ月面倒見てもらって、たっぷりコミュニケーション取って、その間にオイラは地味に嫁に惚れてたんだけど、まぁ言い出せる訳も無く。相手は責任感で来てる訳だし。
ほいで退院の日が決まって「今までありがとう。ご苦労様でした。これまで良くやってくれたし賠償の件はチャラという事で、あとは自由に自分の人生を大切に生きてください。本当にありがとうございました」と言うような事を言った訳。
そしたら嫁が「ご迷惑で無ければ、またお会いする事は出来ませんか?」と言うので「もちろん。加害者と被害者とか、責任とか、そういうの無しで、普通に会う分には是非」と答えたのね。
結局それから嫁は家に入り浸る訳だけれどもwwww
まぁそういう流れがあったので、責任を感じて結婚したのか?と思う事は無かったよ。
>>69
退院後もkwsk
続きです。
3月になってくるとちょくちょく電話するようになり、ホワイトデーはまだ一般的では
なかったと思うので、お返しに何か買った記憶がない。
それでもスケートに誘ったのだが、なぜかA子は思いっきり短いスカートで来た。
「おいおい、転んだら見えるぞ。」って思っていたら、彼女は転ぶどころか俺よりうまかった。
スケートは久々だしそもそもそんなにやったことがなかったので、へろへろロボコップのような俺と
違ってA子はすいすい滑り、スケート選手のように見えたよ。
スケートでいい所が見せれなかった俺を慰めるためか?「今度は花見に行きましょう。」って誘ってきた。
帰り道で俺の気持は固まった。
しかしよく二人とも生きてな まさしく衝撃的な出会いだな
その後も体の不自由がなければいいが
オイラがデカくて、嫁が小さかったからってのもあるし
草ボーボーで地面が柔らかかったってのもあるし
嫁が落ちるとき前のめりから少し回転して
オイラは丁度地面見てて少し前かがみで
まず尻が俺の頭にヒット、そのまま押し潰すって感じ
なのでオイラは完全に嫁の為のクッションになったみたい
オイラが居なかったら後頭部からまともに落ちて嫁は死んでただろうねー
今は右手や右足なんかに痺れがある位で大丈夫ですよ。
嫁も後遺症は無いです。
伯父伯母が、退院後はしばらく伯父家に住みなさいと言ってくれたんだけど、ある程度は動けるし、その方がリハビリにもなって良いって断った。
オイラ、両親と妹をオイラが厨二の時に事故で亡くしてて、嬉しく無い金がある。
親父が遺した会社もある。
伯父は税理士でオイラの後見人。会社の人はオイラを子供の頃から可愛がってくれてて。他の親戚や友達にも助けられて生きてきた。
そんなんだからまずは病院から会社に直行。長く会社を休んだ事を謝罪しに。
気の荒い職人のおっちゃん達が泣いて喜んでくれた。オイラも泣いた。事故後初めて泣いた。
人に恵まれるって本当に幸せな事だと改めて思った。
そしてそこに何故か嫁が居た。
なんと嫁は伯父達から沢山の情報を仕入れてて、わざわざ会社に事故を起こした事を謝りに来たらしい。
で、オイラの状態を経過報告しに来てたらしい。
その日も退院の知らせをしに来たとの事。
ビビった。マジでビビった。ここまでするか?普通。
けどあの荒くれ者な職人共は嫁をすっかり気に入ってた。影に引っ張られて「あの子を嫁に貰え。絶対にだ」とか言われた。
オイラが伯父家に行かない事も嫁は知ってた。
後で知ったけど伯父らもオイラと嫁をくっつける画策を立ててたらしい。
嫁に車でオイラ家まで送って貰い。
家に入ったら完璧に片付いている。
ええそうです嫁の仕業です。伯父に頼み込んで鍵を借りたんです。
もはや恐怖。
でもそういう事を素で善意だけで突っ走るのが嫁で。決めた事は変えない曲げない投げださない。
そして、オイラのコレクションまで片付けられた事に気付くオイラ。\(^q^)/オワタwwww
で、いくらなんでもやり過ぎだ。ここまでされるとむしろ怖い。常識の範疇を超えている。という事を柔らかめに変換して言うと
余計な事をしてごめんなさいとか、自己満足の押し付けでしたごめんなさいとか、ひたすら土下座。
この子なんか変だ。つーか何か病んでる?なんかの障害?とか思った。ただの性格だったけど。
兎に角今日は夕食を作らせて下さいお願いします。と言うので根負けしてお願いした。
美味え。マジで料理上手え。
母親が亡くなってから家の事は全て嫁がやってたそうだ。10年選手の腕ハンパ無い。
その日は仕事があると帰ったが、翌日朝にまた現れて飯を作らせてくれと。いつ寝てんだ。
その日の昼には嫁の父親から会いたいと連絡が来て玄関で土下座。もう勘弁して。
このお父さんがコレまた生真面目な人。成る程遺伝かと納得する。
長くなったので割愛するけど、1日1回は大丈夫かと連絡が来る。
飯はあるか、風呂は入れるか、掃除は出来るか、洗濯はしたか……
普通ここまでされたら気持ち悪いよね。なんか裏があると思うよね。
そういうのが原因で友達も多く無いし、彼氏も出来なかったらしい。うん、その気持ち分かる。
けどね、もう目が真っ直ぐなの。
あんまりに真っ直ぐだから無下に断れない。
それに、完全に胃袋を掴まれ。
ヤンチャ坊主だったオイラには新鮮過ぎて。
つか、要するにガッチリ惚れちゃった訳で。
退院して2週間後、これはもう告白しようと決めた日。
嫁の作った夕食を前に
「えーと、頼みがあるんだが、そのーオイラとつ『オイラさん!!』きあ、う?え?」
『オイラさん!!』
「な、な、何かな」
『私と結婚して下さい!!お願いします!!」
「へ?」
おいおい、嫁さん、飛ばし過ぎ(笑)
続き期待
『もう我慢出来ません。ハッキリ言いますがオイラさんは一人では駄目です。というか私が居ないと何も出来ないじゃないですか。洗濯と掃除が2週間で一回とか有り得ません。』
「お、おう」
『そもそも生活リズムがだらしな過ぎます。こんなんじゃ体を壊します。怪我をしてるからって昼まで寝てるって、子供じゃ無いんですよ?』
「あ、う、うん」
『ご両親や妹さんの仏壇の掃除、何時しました?あれじゃあんまりです。大人のビデオ見るなとは言いませんけど、あんなゴムみたいなの使ってたら病気になります。』
「あう、う」
『兎に角!!結婚して下さい!!』
「う、うん。」
『…い、いいんですか?』
「あ、お願いします」
『ぎゃーーーーー!!』
嫁、外に飛び出してった。
唖然とするオイラ。
10分後戻って来た嫁は真っ赤な顔のまま、ずっとモジモジしてた。
「なんかいきなりでビックリしたけど、オイラは嫁さんを好きです。オイラと結婚して下さい。」
うわぁぁぁあぁぁ!!と大声で泣きだす嫁。
ビビりまくるオイラ。
うわぁぁぁあぁぁと泣きながら電話をかける嫁。
おどぅざぁぁあぁん!うわぁぁぁあぁぁ!
一時間後、血相を変えて嫁父登場wwww
オイラに何か酷い事をされたと思ったそうだwwwそりゃそうだwwww
まぁ、そんなこんなで
今は二世帯建てて、嫁父さんと同居してます。
これでおしまい。
>>95
完走乙!
いやあ、ゆかいな嫁さんだなあ
おそらくは、嫁さんが書いたら「ゆかいな旦那」にもなるんだろうけどw
7ヶ月の重態を乗り切った甲斐はあったんだろうな
これからもお幸せに!
楽しかったよ、ありがとう
>>43
映画化決定