小学生の時、いじめられっ子の俺は日々イジメに耐えていたのね。で、ある冬の下校途中にイジメっ子数人に凍てつく寒さの川に落とされた。
もがいたけどカラダ全身に針を刺されるような痛みで失神。目が覚めたら病院のベッドにいた。ベッドの傍らには両親と祖父母。
たまたま、俺が川に落とされるところを目撃した大学生の方が助けてくれたらしい。
つづく
爺ちゃんだけは、鬼のような顔をして「誰にやられた!」と聞いてくる。
正直、親とかに言いつけるのは卑怯だと思っていた俺は言いたく無かったが、爺ちゃんの気迫に負けて「A男とB朗とC之にやられた」と答えた。
爺ちゃん「分かった!懲らしめたる。」と。
両親が担任に報告するって言った瞬間に「そんなことせんでええ!」とまた爺ちゃんが声を荒げる。
ここで、婆ちゃんが「相手も子供なんだからあまり手荒いことはね…」と爺ちゃんに一言。
「怪我しない程度に手加減はする。」と爺ちゃん。爺婆の会話の意味がまだ理解できていなかったその時の俺と両親。婆ちゃんだけは爺ちゃんの言ってることの意味を理解しているみたい。
続く。