喧嘩してマンションの屋上で血まみれになって発狂してた彼女が保護された。そして彼女の親父が凸して来たんだが…

俺が高校1年生のときの修羅場。

彼女と別れたばっかりで傷心だった俺は、友人の紹介で出会ったA子と何の躊躇いもなく付き合い始めた。
見た目結構かわいくて、話した感じも良かったし。
だけど、A子はメンヘラだった。
付き合い始めてから1ヶ月、軽い喧嘩をした。本当に下らない、応援する野球チームのこととかで。

穏便になんてできなくて別れ話を切り出すと、あっさり受け入れるA子。
良かった良かった。
と思い、数日は何事もなく過ぎた。
だが1週間後、携帯にA子から着信。
距離を置けばいい子だと思っていた（初めて会ったときはいい子だったし）ので、普通に出た。

俺「どうしたん」
A子「子供ができたんだよ！」

意味が分かんなくて黙ってしまった。
それをいいことにA子が喋る喋る。

・妊娠した
・それは俺の子供
・この愛の結晶が私たちは別れるべきではないと教えてくれた
・さあよりを戻そう
・名前を決めよう
・子供は3人欲しいな！
・庭付き一戸建て
・犬を飼いたい

怖かった。この話の間に高笑いが入るんだ。ヒャハハハァ！みたいな。
喋ってる途中で切って即着拒。
だってしてないんですよ。子供できるわけないじゃないですか。
できたとしたって俺の子じゃないじゃないですか。
高校生に庭付き一戸建て買えませんよ。

（入りきんなかった…もう1レス続きます）

だがその晩、自宅にA子親父来襲。
A子を孕ませた責任として500万寄越せと。
でなければ暴行として訴えると。
A子はクソ親父の後ろでにこにこしてるだけ。
うちの両親はさすがに妊娠とあって俺を疑ってかかる。

母「あんたの子じゃないの？」
俺「行為してねーもん」
A父「ふざけんなクソガキャうちの娘に何してくれんだ責任取れ」
父「ちゃんとした妊娠検査をしたんですか？」
A父「んだとてめぇうちの娘疑うのかゴルァ」
俺「絶対に俺の子供じゃないです。本当の父親を探してください」
A父「黙れクソガキ」

この間A子は何も言わず。

俺「A子からは何もないの？本当に俺の子供なの？」
A子「そうだよ。もう産まれるの」

初台詞インパクトありすぎ。
どこからどう見ても病んでる彼女に、うちの両親も何も言えない。A父もさすがにちょっと黙った。

A子「産まれるんだよ。（俺）と私の赤ちゃん。天使さんが連れてきてくれたの」
俺「……いつ産まれるの？」
A子「もうすぐだよ。（俺）が望むなら今すぐだよ。ねえ、ほら、笑ってるよ。呼んでるよ」

一気に静まる我が家。
怖かった。A子だけが笑っていた。

父「……やはりA子ちゃんがまだ落ち着いていないようなので、後日またお話しましょう」
A父「……A子。帰るぞ」

ここから親父は迅速だった。
速攻で知り合いの弁護士に話をつけ、次回話し合いに備えて準備万端。

だがその必要はなかった。
A子が入院したからだ。
某俳優さんみたいに飛べる気がしたからダイブしたんだって。4階から。
幸い生きてはいたが、その入院過程で妊娠していないことが発覚。（良心の僅かに残っていたA母より）
A子親父は隠そうとしていたそれを結局我が家に知られたのが悔しかったらしく、暴れに来たが、弁護士さん帯同で訴える姿勢を見せたらビビって諭吉さんを10枚置いて去っていった。

これ以来俺は黒髪ロングで細身の女の子と、ガタイの良いいかつい50前後の男性が苦手になりました。