約20年前に起こした胸糞事件についてです
おう、聞くぜ
ありがとう
そんな私と幼稚園からの幼馴染で、思春期に入っても昔と変わりなく仲良くしてくれていた男の子がいた。
雰囲気で言えば、今まさに話題の将棋のあの人といったところで、あの年の男の子にしては物静かで温厚で聡明な子だった。以下、彼の事は聡太とします。
家族同士も仲が良く、旅行やバーベキューなどは中1の夏まで続いた。
お察しの通り、中2でそれは途絶えます。途断えるどころか崩壊する事に。
当時は魔法のなんちゃらなど自作ホームページ全盛期で、好きな小説や漫画の夢小説のリンクを巡るのが日課になっていた。
中には中学生にとっては刺激的な内容のものもあったが、もちろん18歳未満立ち入り禁止と書かれれば、興味が勝ってしまうもので、様々な言葉の表現に、どんどんと耳年増になっていった。
女の子の間では、誰と彼が部室でキスしてた、誰それは年上の彼氏がいて経験済み、などの真偽の定かではない噂が絶えなかった。
ただ、噂に上がる子たちは皆、可愛かったり、明るくコミュ力に長けていたり、ちょっと大人びていたり、と羨望からくる噂もあっただろうし、本人たちの中にも満更ではなくぺらぺらと噂の真相を話す子もいた。
そんな中で持ち上がったひとつの噂。
それが、聡太と私が付き合っている、というものだった。
2人とも学校からかなり離れたところに住んでいたため、聡太とはよく一緒に登下校していた。また、当時の聡太は女子とはあまり交流を持つ方ではなかった。そういった理由からか、ある時から急に、「聡太くんと付き合ってるの?」などと聞かれるようになった。
はじめのうちは、幼馴染なだけだから、と笑い飛ばしていたが、そうしているうちにも周りはどんどん盛り上がっていき、そのうちに「でも、聡太くんは私ちゃんのこと好きらしいよ?」と言い出す子が出てきた。
読みづらかったらすいません
当時から井◯真央に似ていると言われていたので、真央と呼びます。
真央は聡太と同じクラスで、男女分け隔てなく誰とでも仲良くなるタイプの子だった。
真央には好きな男の子がいて、それが聡太と同じ部活のコウスケだった。
どうやら、コウスケと話すために私と聡太の話題を振ったようだ。すると、聡太が私を意識している、といった話を聞いたらしい。
「私も聡太の事、気になるかも」と言ってしまった。
すると、真央が「今度の夏祭り、コウスケ、聡太と4人で行こう!そこで途中から2:2に分かれようよ!」と提案してきた。
正直、聡太とコウスケは同じ部活だが、そこまで仲がいいように思えなかったし、聡太はあまりそういった集まりは得意な方ではないようなので、この話は流れるかなーと勝手に思っていた。
しかし、次の日の下校時に、急に聡太から、「井上さんからお祭り誘われた?なんか、俺誘われたんだけど、私も行くでしょ?」と聞かれた。
聞いてくれと言ったけど心折れそう
先述すると、当日は特に何にもなかった。
しかし、私の頭の中では勝手に「ダブルデート」といった妄想が出来上がっており、聡太がいつ手を繋いできてくれるか、いつ暗がりで緊張しながら告白してきてくれるだろうか、と胸躍らせていた。
確かに、ひとしきり屋台を回ったあとに、どちらから誘ったかは忘れたが、真央とコウスケは2人でどこかに消えていった。
私と言えば、変なプライドが先に立ち、誰かに見られたら茶化されるんじゃないか、でも見られた方が既成事実が出来るか…?とドキドキしていて、かなり挙動不審だったと思う。
ただ、帰り道に聡太はポツリと「今日は楽しかったな、またこういう機会があればいいね。」と言って帰っていった。
普段あまり自分の気持ちを口にしない聡太の言葉に確信した。聡太は私の事好きなんだ…
こうして、完全に聡太と両想いになったと思い込んだ私は、夢小説のサイトで聡太と自分の名前を入れては妄想に耽る日々を過ごすようになった。
話題の中心は私。
ではなかった。真央だ。
真央は、あの後コウスケと付き合うことになったらしい。どうしたの?キスしたの?それ以上は?徐々にヒートアップしてゲスい質問が飛び交う。それでも真央は嬉しそうに答えていく。
「真央!よかったね!」といいつつ、私の自尊心はボロボロ、焦っていた。
話題の中心が私では無くなっていく。
私も聡太と両想いになった事を伝えたい、だけど聞かれてもいないのに話すのはプライドが許さない、ドス黒い感情にのまれていく。
きっと、周りもこんな私の高慢さをウザがっていたんだと思う。
国語の時間だったと思う。手紙の回し合いが始まる。そこで、やっと私に話題が振られる。
『聡太くんと、どうなった?』
チャンスが回ってきた。聡太と私の事を伝える大チャンス。
少し大袈裟に、大胆に書こう。私から誘ったわけじゃない。向こうが言い寄ってきてるんだ、ちょっと強引な大人の関係を持っちゃった。
そう言った意味を込めて、言葉の意味もきちんと知らず、調べもせず夢小説に出てきた精一杯の大人っぽい言葉を書いた。
『聡太に犯されちゃった……』
この時に、回した子の表情をきちんと見るべきだった。けれども、クールに振舞っていたほうが余裕を感じさせると勘違いしていた私は、周囲の雰囲気を全く感じ取れなかった。
>>34
ブッハwwwwww
中学生やねえwwww
昼休みになる前に、副担の女の先生に呼ばれた。
ついていった先は保健室の横のカウンセリングルーム。
なぜかお茶を出された。先生の表情は微笑んでいるようで強張っていた。
2、3雑談を交わしたと思う。その後に、
「先生にだったら言える事、ある?」と聞かれた。
これでもまだ気づかなかった。ただ、何かを疑われているような気はしていた。
思い当たる節は数々あった。学校でCDの貸し借りをした。鞄に財布を入れて来た。いじめを黙認した。
下を向いたまま顔をあげられない。怒られる、と思って黙っていた。
しばらくして、先生が目の前に紙を差し出した。やっと意味がわかった。さっきの紙だ。
心臓が止まる。やばい、聡太とまだきちんと付き合うとは言ってないのに。バレた。
わろた
これはひどい
「お母さんには言った?言いづらいことかもしれない、だけど、きちんと病院にもいかないといけないの。あなたの体のことなんだよ?」
先生の口調は最初は優しかったが、段々とトーンが重くなっていく。その声色と話の内容に違和感を感じ、徐々に私が書いた内容が「ちょっと大人な関係」では済まないことが分かってきた。
分かってきたはずなのに、頭の中はどんどん真っ白になっていく。
それと同時に、別の部屋から怒号が聞こえた。「分かんねえじゃねーだろ!!!!!!!!!」
とうとう私が何をしでかしたか、その全容を理解した。怒鳴られてるのはきっと聡太だ。
その瞬間から涙が止まらなくなった。吐き気も止まらなかったような気もする。先生は背中をさすってくれていた。違う、違うのに違うと言えない、声が出ない。
気づいた時には先生が数人に増えていた。
どこからか、「いまお母さんくるからね。」と聞こえた。ダメだ、もうどうにもならない。聡太の事よりも自分が責め苦を追うとしか考えてなかった。今思い出しても本当にクズだと思う。
母親が来た。泣き喚き続ける私を見て母が泣きながら震えている。それを見て更に涙が出てくる。
ひたすら、ごめんなさい、ごめんなさい、と言っていたと思う。「あなたのせいじゃないよ。」と誰かが言う。
違う。私のせい以外のなにものでもない。なのに、きちんと言葉にできない。吐いたのか、過呼吸になったのか、口元に紙袋を添えられていた。
そのまま早退となった。職員玄関の前まで向かう途中で、男の人の大声とすすり泣く男の子の声が聞こえた。
そのあとからどうしたか覚えていない。すぐに病院に、と言われたような気がするが、次に覚えているのは家に帰った時だ。
多分、なにも話せない私を落ち着かせるために一旦帰ることになったんだと思う。
抑えきれないはずの何かを必死に抑えて、静かに私に「きちんと話さないと誰もなにも分からないだろう」と言った。
その姿を見て、やっと冷静さを取り戻した。体が氷のように冷たく、息苦しさも残っている。ただ、きちんと話さなくてはいけない。父の顔を見て、やっと、そこに辿り着いた。
全て話し終えると、長い沈黙が流れた。
最初に口を開いたのは私だった。絞り出すようにごめんなさい、と言った。
途端に父から重たい一撃を受けた。「誰に向かって言ってるんだ!!!!!!!!!!!」と言ったと思うが、言葉にならない言葉と共に二発目を食らった。
母は止めない。うずくまって泣き、何かを呟いている。空耳かもしれないが、情けない、と聞こえたような気もする。
ごめんなさい、を繰り返すしかなかった、そのまま引き摺られて玄関まで連れていかれた。分かっている。聡太の家に行くんだ。
父もしゃがみこみ、何かを言い合って、しばらくしてから聡太のお父さんが震える体を持ち上げた。顔が涙でぐしゃぐしゃになっていた。
聡太のお父さんはゆっくりと「そうですか…何事も、なかったので、あれば、まぁ…」と言ってくれた。その言葉に顔を上げた。大人の怒りを最大限に抑えた時の表情というものを初めて見た。
「おい!!!!!てめぇ!!!!!!!!!!ふざけんな!!!!!!!!!!」の怒声。
見えたのは、血だらけで破れたシャツ姿の聡太だった。
先生かお父さんからかはわからないけど、相当ボコられたんだと思う。謝罪させるつもりで車で待機していたようだ。
聡太のお父さんに引っ張られてすぐに姿が見えなくなってしまったが、本当ならすぐに謝りにいかなければいけない1番の人の筈なのに、
温厚で優しかった聡太の初めて見る姿に、また息が出来なくなって何も出来なかった。
もちろん連絡手段は全て着拒され、家にも何度も足を運んだが、はじめのうちは「そのうち、落ち着いたら顔を出させるから」と言ってくれていたのが、
何度目かで、おばさんに泣きそうな顔で「聡太の気持ちも察してやって」と言われて、すべて自分の罪の意識を軽くする為だけにやってた事なんだと気付かされた。
学校にはあの後から行かなかった。正確には、時々行ったがカウンセラーの先生の勧めもあり、保健室登校。
先生には、箝口令が敷かれているから大丈夫、とはいわれていたが、もちろんそれに何の効果もなく、時々すれ違ってしまう生徒、先生、知らない人からでさえ、好奇と憎悪の入り混じった目で見られていたと思う。
最後の情けとして母方の祖父母の家に引っ越させてもらい、高校に通ったものの、うつ病で引きこもりになり、今はフリーターをしてます。
聡太はその後どんな人生を過ごしたかはわかりませんが、ちらっと聞いた母の話によれば結婚して幸せに暮らしているそうです
ここからは私の憶測でしかないけれども、聡太が好きだったのは私じゃなくて真央だったんだと思う。だから、お祭りにいくのも快諾したし、真央と話したかったから、また機会があれば、なんて言ってたんだと思う。
20年ぶりにそれに気づかされました。改めて、中2とはいえ、私はとんでもないバカで高慢で自分のことしか頭にないクズだったんだな、と実感しました。もう2度と人を傷つけなくないから誰とも付き合ったり結婚したりするつもりはありません。
というか、誰にも愛されることもないでしょうけど…
そんなところです、最後まで聞いてくれた人いればありがとうございました。
>>86
おつおつ読ませてもらった
ごめんなさいを思い続けていけばいいんじゃないかな?
そうしたらありがとうに変わる時がいつかはくるから
償いはずっと続けても足りないだろうけどそろそろ自分を許してあげてもいいと思う
聡太くんを苦しめたんだろうけどその後あなたの苦しんだ時間もなんとなく伝わったから俺はあなたを許せるけどな
まぁ、いい反面教師になったよ
なんか真偽も確かめずにいろんな人が勝手に動いてソウタがボコられたと思うと周りの大人もクズいね
冤罪の怖さを垣間見た気がした
とりあえず>>1も罪の重さ以上に苦しんでるんだし楽になりな
>>116
引きこもりフリーターなんだから楽しまくりだろwwwwwww
>>117
想像力ねーな
そんなに楽だと思うならお前もやれや
ゴミクズBBAこと>>1は、セイ被害に遭った女の敵でもあるな。
こういう被害でっち上げ女や、「襲ってもらえるステキなアタシ」って価値観が、本当に酷い目に遭った本物の被害者を苦しめる。
お前は男の敵だが、同時に女の敵でもある。つまり全人類の敵だな。
お前のようなゴミをこの世に生み出して、親御さんもさぞや後悔していることだろうよ。
自分がもし聡太と同じ目にあったらと想像すると鳥肌立つな。
一人の男の人生をこうも簡単にメチャクチャにできるもんなんだよな。
>>125
中学生がよくしそうな間違いがたまたま、運が悪くて大きくなっただけ